海外のインテリアに興味があって、世界的に有名なデザイナーについて知りたいという方はいらっしゃいませんか?
今回は、スウェーデン出身のデザイナー「Bruno Mathsson(ブルーノ・マットソン)」をご紹介します。
実は、彼は日本とも深い関わりを持つデザイナーです。
そんな彼の生い立ちや代表作を詳しく見ていきましょう。
□生い立ち
1907年にスウェーデンのヴェルナモに家具工場を営む家に生まれたブルーノ・マットソンは、幼い頃から家具づくりの修行に励んでいました。
彼はこの経験を活かして、椅子の安楽性を研究するために自らの工房を立ち上げました。
1931年に始められたこの研究ですが、彼は当時流行していた機能主義の影響を受けつつ、背面と座面の角度や脚の高さについて徹底的に検証を重ねて使い心地を追い求めました。
1934年に発表したのが今ではスウェディッシュモダンの代表作と呼び声が高い、ラウンジチェア「EVA(エヴァ)」でした。
1974年に「スカンディナヴィアデザイン賞」を受賞し、1981年にはスウェーデン政府からプロフェッサーの称号をもらうなど、彼が素晴らしいデザイナーであったことが伺えます。
□日本との関わり
冒頭でご紹介したとおり、ブルーノ・マットソンは日本とも関わりを持っています。
彼が初めて日本を訪れたのは1974年のことで、日本のライフスタイルに触れて日本人に合う椅子をデザインしようと天童木工と共同で制作を始めました。
その後、天童木工との共同開発で彼は安楽椅子の名作を数多く残したのです。
□マットソンの傑作
*Margareta(マルガリータ)
1976年に生まれたこのチェアは、マットソンと天童木工が共同で手がけたものです。
最大の特徴は、軽やかさと流れるような曲線をもつフレームです。
このマルガリータは、チェアを移動するときも床や畳に傷がつかないように工夫されています。
ソリのような形の床摺り構造を取った脚となっており、接地面に傷が付きにくいことに加えて、チェアの安定性も高くなっています。
*High-back chair(ハイバック・チェア)
このチェアもソリのような床摺り構造を持っています。
また、「sit on」ではなく「sit in」でなければならないというマットソンの提案どおり、体を包み込むようなチェアで、その心地よさは一度体を預けると立ち上がるのが嫌になるほどだと高い評価があります。
□まとめ
今回は、海外の人気インテリアデザイナー「ブルーノ・マットソン」をご紹介しました。
有名デザイナーのデザインしたインテリアが欲しいという方は、マットソンによって手がけられた家具を検討してみてはいかがでしょうか?
Comments