海外のデザイナーが手がけたインテリアが欲しい、興味があるという方はいらっしゃいませんか?
そこで今回は、フランスのデザイナー「Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)」をご紹介します。
彼の生い立ちや功績について詳しくご説明していきます。
□生い立ち
ジャン・プルーヴェは1901年、フランスのパリでナンシー派の工芸家であった父ヴィクトール・プルーヴェとピアニストの母マリー・デュアメルの間に生まれました。
ナンシー派とは、19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米で広がったアール・ヌーヴォーの一流派です。
ナンシー派の根付く街、ナンシーで多くの工芸品に囲まれて育った彼は、少なからずその影響を受けていると言われています。
1916年に金属工芸家のエミール・ロベールの弟子となり、その後はパリの鉄工所や騎兵隊に従事し、1923年に独立しました。
自分の工房とスタジオをナンシーに設立し、鉄製のランプやシャンデリアをデザインして製作しました。
1930年にはフランスの建築家やデザイナーらと共に、「ロジックとバランスと純粋性」を掲げた現代芸術家連盟を創立しました。
彼はナンシー市長や大学教授も務め、建築家としても活躍し、建築生産の工業化に大きな役割を果たすなど数々の功績を残しています。
現在彼の手がけた家具は世界中のセレブから人気があり、オークションで数千万円の値がつくことも珍しくありません。
□代表作
*Standard Chair(スタンダード・チェア)
建築的な構造を取り入れたチェアで、シンプルなフォルムが特徴の作品です。
木材と金属を組み合わせて作られていますが、使う人に違和感を感じさせることのない絶妙なバランスで設計されており、快適な座り心地を実現しています。
後ろ脚が三角形になっていることが特徴です。
*Gueridon(ゲリドン)
ジャン・プルーヴェの代表作と言われるテーブルです。
スタンダード・チェアでも見られた三角形の脚が3本あり、これらが天板を支えている合理的な構造です。
計算された無駄の無い合理的構造はプルーヴェの哲学を反映しており、シンプルな美しさと優れた実用性を併せ持ったこのテーブルは今もなお世界中のファンを魅了しています。
*Antony Chair(アントニー・チェア)
このアントニー・チェアは、彼の作品の中でも優れたデザインとして称賛を集めています。
緩やかなカーブを持つ座面をL字型のスチールのフレームが支え、ゆったりと座りやすい形状を実現しています。
□まとめ
今回は、世界的に有名なデザイナー「ジャン・プルーヴェ」についてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
興味を持った方は今もなお世界中のセレブたちを虜にする彼の作品を見てみてくださいね!
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